「孫子の兵法」 ご存知ですかね
中国最古の最も優れた兵書であり、現在欧米のビジネス・スクールでも「戦略書の原点」として取り上げられている、まさに現代のガイドブックです。
私もこの「孫子の兵法」を人生のガイドブックとして、使わせてもらっています。人生にはいくつもの重要な選択の時が訪れます。そのときに備えて、日ごろから準備・対策をしております。
今日は私が役に立っていると思う言葉や文章を感想付きでご紹介いたします。
Contents
戦わずして勝つ
「連戦」してはならない
百戦百勝は、善の善なるものに非ざるなり
戦わずして勝つことをこころがけよ。無理を重ねると不利になる。
戦いにおいては勝ったほうも負けたほうも多大な犠牲がでて、回復に多大な時間がかかる。自分も相手も傷つかない勝ち方、交渉で勝敗を決する方法を考えなくてはならない。
逃げの一手は卑怯にあらず
少なければ即ち能く之を逃れ、若ざれば即ち能く之を避く
最終的には勝つという戦略。力が尽きる最後の最後まで戦ってはならない。相手の力量がかなり上だというときに、負けを承知で戦うなど、戦略ではないということ。
逃げていいんです。相手に教わってもいいんです。死んだらおしまいです。戦略をもって人生というレールにのってください。
自分の能力を殺してしまうな
将は国の輔なり。輔、周なれば即ち国必ず強く、輔、隙あれば即ち国必ず弱し
能力が多少劣っていても、気力さえあれば実力以上の力を出すことも可能。無駄なことに力を注ぐな。仕事で成功しようと思ったら、能力を磨くだけではなく、それを実践する行動力と、その行動力を促す体力・気力を持たなければいけない。
FXやパチンコなどのギャンブルに当てはまりますね。たとえその時かったとしても、ずっと勝ち続けることは不可能。むしろ連戦を続ければ続けるほど負けていくという図式です。
これからの時代を生き抜くための武器を持て
あなたは、何を武器に戦うか
勝負するのに最も重要なのは、自分にしかない能力と専門的な能力を明確にすることだ。それを武器に現地に乗り込んだら、雑務をこなすサポーターを雇い、自分はビジネスに集中できる環境を整えること。
まさに現代に通じる一文ですね。
「負けパターン」も頭に叩き込んでおく
尽く兵を用うるの害を知らざる者は、即ち尽く兵を用うるの利を知る能わざるなり
不利を理解してこそ、有利に戦う策が立てられる。スランプこそ絶好調、どうなったら負けるか。どうなったら失敗するか。
負けパターンを知って、深入りを避ける。傷を最小限にとどめる。いかに勝ちパターンに持っていくか。
不得意分野で無理して戦うな
国の師に貧しきは、遠く輪せばなり
不得意分野の仕事がきたら功を焦って無理して引き受けない。次は自信をもって引き受けられるよう、実力を磨くことを考えること。
ケンカ別れは愚の骨頂
敵を殺すは怒なり。敵に取るの利は貨なり
意見が対立し、ケンカしてしまった相手とも、最後は握手して別れなさい。後々のことを考えれば、人間関係をつないでおくに越したことはない。
意識して気持ちをクールダウンさせる。冷静に相手の言い分を聞きながら相手の持っている能力や知識、知恵など自分のものにするように努めるのが良いのだろう。
つづく・・・
超訳孫子の兵法